普段皆さまが歯科医院で治療をされる、歯の痛みや虫歯、歯周病、入れ歯などの治療です。当院では、患者さまのご希望をしっかりと伺い、納得していただける治療をご提供いたします。
ご自身の歯をできるだけ長く健康に使っていただきたいと考えておりますので、できるだけ歯を削ることがないよう予防のためのMTM(メディカルトリートメントモデル)にも力を入れております。
当院での治療の流れをご説明します。
治療を受ける際の参考になさってください。
初診では問診で患者さまのお話しを伺った後に、レントゲン撮影や口内の写真撮影、歯周基本検査などで口内の状態を確認します。応急処置の必要な箇所がありましたら、治療を行います。
ご希望の方には唾液検査(自費¥3,300)で詳しい検査を行います。顕微鏡で口内の菌を確認後、歯磨きの指導、フッ素塗布、口内の掃除を行います。
唾液検査の結果、虫歯、歯周病の病因について説明し、2回目の歯周基本検査、歯磨き指導、口内の掃除を行います。
通常の歯磨きでは取ることのできない歯肉に隠れているところの歯石、歯垢を取りのぞきます。(回数は人により異なります)
歯肉の中の治療が終わりましたら、もう一度歯周検査と口内の写真撮影を行い、症状が改善されているかを確認します。場合によっては再度唾液検査(自費¥3,300)を行います。改善されなかった場合は外科手術で治療をすることがあります。
虫歯がある方は、虫歯の治療を行います。
(虫歯の治療がない方は「8」へ進みます)
すべての治療が終了しましたら、もう一度口内の写真撮影を行います。
(長期間治療された方やレントゲンが必要と判断された場合は、レントゲン撮影も行います)
メンテナンスに入る前に、以前の歯磨き指導通りに歯磨きができているか確認をします。口内の掃除も行います。(月に1度を1~2回行います)
3ヵ月ごとに来院いただきメンテナンスを行います。
口内の健康状態を確認し、口内の掃除を行います。
虫歯は初期段階で気づくことの難しい、進行性の病気です。一度できてしまうと自然治癒することはなく、一度失われた歯は再生することがありません。健康の源でもある「食べる楽しみ」を失うことがないよう、定期的に歯科医院で検診してもらうことが大切です。
食事に含まれる糖質が歯の表面に残っていると、虫歯菌が歯垢を作り出します。歯垢はべたべたした強力な膜で、普段の歯磨きでは取りのぞくことが難しいのです。この歯垢の中で虫歯菌は繁殖し、酸を作り出します。この酸が歯を少しずつ溶かし虫歯ができます。虫歯は、「虫歯菌」と虫歯菌の栄養となる「糖質」、虫歯になりやすい「歯の質」、そして虫歯になりやすい状態が続く「時間」という4つの要素が揃った時にできるため、これらの要素をできるかぎり減らすことが虫歯の予防に大切です。
虫歯は、歯のどの部分まで達しているかによって進行度合が分かれます。
虫歯の初期段階は、歯の表面のエナメル質が溶け始めて、痛みや黒くなったりなどの自覚症状がありません。この段階では、正しい歯磨きで進行を止めることができます。
エナメル質に虫歯ができた状態です。まれに歯がしみることがありますが、気づかないことも多いです。自然治癒はしないため、歯を削る必要がありますが、簡単な治療ですみます。
虫歯がエナメル質の奥の象牙質に達すると、冷たいものがしみる、甘いもので痛むことがあります。歯を削った範囲によって詰め物や被せ物で治療します。
虫歯が象牙質の深いところまで進むと、神経や血管が集まった歯髄に達します。歯髄が炎症を起こすと常に痛みがあり、歯肉が腫れます。ここまでくると神経を取りのぞき、根の治療をしなければなりません。
末期の虫歯は、神経が死んで痛みが消えることがあります。歯の根だけが残っている状態で抜歯が必要になり、骨の中に膿がたまっていることがあります。
レーザーの強いエネルギーは、殺菌や除菌作用があり歯科治療でもさまざまな症状に使用できます。虫歯や歯周病の原因となっている菌を減らすことができるほか、炎症や歯肉の腫れ、口内炎の治療などにも取り入れられています。
レーザーは痛みを和らげる効果もあり、切ったり削ったりという治療を最小限にすることができるため、体への負担を減らすことができます。
歯周病とは、歯周病原菌による感染症で、歯と歯肉の間にたまった歯垢内の菌が炎症を起こし、歯を支える組織を破壊していきます。歯周病が進行すると最後には歯が抜け落ちてしまいますが、虫歯と同じように初期段階では気づきにくい病気です。
歯周病は進行度合いによって、歯肉炎と歯周炎に分かれます。歯周病が進行すると、歯と歯肉の間の隙間が深くなり、歯肉の炎症が起きます。
歯と歯肉の間には1〜2mm程度の隙間があります。
歯垢がたまった状態を放置すると、歯と歯肉の間に2〜3mmの隙間ができます。歯肉の境目が赤く腫れ、歯磨きで出血することがあります。
歯肉の炎症がひどくなり、歯と歯肉の隙間が深くなり歯周ポケットが形成されます。歯肉の中で歯を支えている歯槽骨や歯根膜が破壊され始め、ポケットが深くなり歯垢や歯石がたまります。この時点でも、まだ歯周病の自覚を持つことはあまりありません。
炎症が根の方に拡大し、赤みが増し腫れも大きくなります。歯槽骨が半分近くまで破壊され、歯がぐらつき始めます。歯磨きでの出血が増え、歯周ポケットには歯石がたまり悪化します。
歯槽骨が半分以上破壊され、歯はぐらぐらになります。歯肉の炎症も進み、赤くブヨブヨとした状態になります。出血のほか、膿が出ることもあり、強い口臭などの症状が出る方もいます。
精密検査
歯周病の進行度合いとどのような治療が必要かを検査します。歯周ポケットがどのぐらいの深さか、出血があるか、歯肉の腫れや歯の揺れを調べ、レントゲン撮影、口内写真撮影をします。
歯磨き指導
歯周病の治療は、毎日の歯磨きで正しく汚れを落とすことが基本になります。患者さまの口内にあった歯磨きの方法をお伝えします。
歯石の除去
細菌の塊である歯垢を放っておくと硬い歯石になります。歯石は歯磨きでは取りのぞくことができないため、専用の器具で除去します。歯周病が進行している方は、歯肉を開いて歯石を除去する外科手術を行うこともあります。
再評価
治療が一通り終わりましたら、歯肉が治っているか、汚れがきちんと取れているかなどの検査を行います。
メンテナンス
一度治った健康な状態を保つため、定期的に来院いただきメンテナンスを行います。口内の健康状態と正しい歯磨きができているかを確認し、歯石や汚れを取りのぞきます。